カモナの日常〜日々思うこと〜

思いついたら、思いついたことを。

本はやっぱりアナログ派。

今週のお題「読書の秋」

 

昔は趣味と言えば「読書」と

当たり前に答えるくらいに、

一日1冊以上は本を読んでいた。

 

最近は電子書籍も充実しているが、

小説なんかはやっぱり紙で読みたい。変なこだわり。

 

以前の仕事は異動が多かったせいで、

引越を繰り返すたびに実家に本を移すのが大変で、

少しの間本を買うことから離れてしまったが、

一度手放した習慣を取り戻すのも大変だ。

 

さかのぼること、幼稚園時代。

私の通っていた幼稚園には「えほんのへや」があって、

幼稚園の時の記憶なんてほとんどないけど、

今でも「えほんのへや」の景色は覚えている。

 

屋上に抜ける途中の、広い踊り場みたいなスペースの

壁一面に本棚があって、木の香りがする落ち着く場所。

その頃の将来の夢は「本屋さん」だった。

 

小・中・高と図書室に通った。

一日で借りられるだけ借りて、毎日読んだ。

 

国語の授業で気になる作品ができると、図書室で借りていた。

夏目漱石芥川龍之介森鴎外太宰治・・・。

授業でやるくらいだから、みんなが知ってる有名どころは一通り読んだ。

 

高校には図書館司書さんがいて、いろんな本をお勧めしてくれた。

好きな作家ができると、新作が出るたび本屋に行った。

 

宮部みゆき東野圭吾森村誠一高村薫京極夏彦伊坂幸太郎・・・。

 

淡々と事件が起こるサスペンスではなく、

登場人物の心情に入り込んでしまう話の方が好きだ。

 

最近は新作が出るたび買うことは減ったけど、

時間があると本屋に行って、何冊かまとめ買い。

 

病院の待ち時間に読むことが多いけど、続きが気になりすぎて、

駐車場の車の中で最後まで読み切ってしまい、

読書は時と場所と本の内容を考えなければと反省したばかり。

 

昔買った本を読み返すこともあるし、

映像化すると聞くと、

自分の中のイメージを思い出すために読み返したりする。

 

文字のおもしろいところは自分で世界を広げられるところだ。

頭の中で、本の世界を創造できるところが読書の醍醐味だと思う。

 

30半ばになって、生きていて何が面白いんだろうってなって、

イメージも枯渇して、本の世界が広がりにくくなった。

学生の頃のように夢中になって、毎日本を読むことがなくなったのは、

自分の中の世界が狭くなったからなんだなと

このブログを書きながら気づいた。

 

せっかくおもしろい話を作家さんが作ってくれているのに、

読者の世界がつまらないせいで、おもしろさを勝手に半減させてしまって、

なんだかもったいないことしてるな、自分って。

 

昔のように、本をたくさん読んで、

インプットをいっぱいすることで、

自分のつまらない人生を少しでもおもしろくできたらいいなと、

とりとめもなく書き始めたブログで少し前向きになった。

 

そして、学生時代を振り返ってふと思った。

図書館司書になろうという選択肢がなぜなかったのだろう、と。

本にかかわる仕事をしようと、なぜ思わなかったのだろう、と。

好きは仕事にしないということなのかもね。

 

ちなみに今読んでいるのは「盤上の向日葵」「白鳥とコウモリ」。

常にカバンの中にいて外出中の時間がある時に読む用と、

自宅で時間がある時に読む用。大体2冊を並行して読んでる。

 

「盤上の向日葵」は電車で読み始めたら、

降車駅通り過ぎて終点まで行くかもしれない感じの局面なので、

読むタイミングを見計らっているところ(笑)

ゆっくりできる時に一気に読めよと言われそうですが。